新築住宅を計画中の方にとって、給湯器選びは重要な決断です。

初期費用だけでなく、ランニングコストや省エネ性能も考慮しなければなりません。

そこで注目したいのが、「給湯省エネ2025事業」です。

この補助金制度を利用すれば、高効率給湯器の導入費用を軽減できる可能性があります。

今回は、新築における給湯省エネ2025事業の概要を解説し、賢い給湯器選びと補助金申請の方法をご紹介します。

新築の給湯省エネ2025概要！補助金で賢く省エネ住宅を実現

事業の目的と概要

給湯省エネ2025事業は、高効率給湯器の導入促進による家庭部門の省エネルギー化とCO2排出削減を目的とした補助金制度です。

エコキュート、ハイブリッド給湯機、家庭用燃料電池などが対象となります。

2024年度事業から継続されており、補助金額の見直しが行われています。

2024年11月22日以降に着工した工事が対象です。

補助金の対象となる高効率給湯器

補助金の対象となるのは、省エネ基準を満たす高効率給湯器です。

具体的には、ヒートポンプ給湯機（エコキュート）、ハイブリッド給湯機、家庭用燃料電池（エネファーム）が該当します。

各機種において、省エネ性能や機能によって補助金額が異なります。

製品の型番リストは、事務局ホームページで確認できます。

新築住宅における補助金額の算出方法

補助金額は、給湯器の種類と性能によって異なります。

基本補助金額に加え、インターネット接続機能やCO2排出量削減などの要件を満たすことで、追加の補助金が受けられます。

ヒートポンプ給湯機では、基本額6万円に、A要件（インターネット接続機能など）で10万円、B要件（CO2排出量削減など）で12万円、A・B要件両方で13万円が加算されます。

ハイブリッド給湯機と家庭用燃料電池も同様に、複数の要件を満たすことで、補助金額が増加します。

戸建て住宅は2台まで、共同住宅は1台までが補助対象です。

さらに、電気温水器や蓄熱暖房機の撤去工事を行う場合は、追加の補助金が支給されます。

申請に必要な書類と手続き

申請は、施工会社（補助事業者）が代行して行います。

必要な書類は、共同事業実施規約、工事請負契約書の写し、申請者の本人確認書類、工事前後の写真、保証書や銘板写真などです。

インターネット接続機能付きの機種を選択した場合は、リモコンや通信モジュールの設置写真と型番確認書類も必要となる場合があります。

電気温水器や蓄熱暖房機の撤去を行う場合は、撤去前後の写真なども必要です。

申請手続きは事後申請方式で、工事完了後に申請を行います。

申請期限と予算

申請受付期間は、例年春頃から開始されますが、具体的な開始時期や終了時期は、事務局ホームページで確認する必要があります。

予算額に達し次第、受付は終了します。

給湯省エネ2025事業を活用した新築住宅の計画

高効率給湯器の選び方

給湯器を選ぶ際には、省エネ性能、ランニングコスト、設置スペース、機能性などを考慮する必要があります。

補助金の対象となる機種の中から、ご自身の住宅状況やライフスタイルに最適な給湯器を選びましょう。

各メーカーのウェブサイトで、詳細な製品情報を確認することをおすすめします。

その他の補助金制度との併用可能性

給湯省エネ2025事業は、原則として国の他の補助金制度との併用はできません。

ただし、「子育てグリーン住宅支援事業」など、給湯器以外の住宅設備が対象となる補助金とは併用できる可能性があります。

併用可否については、それぞれの補助金制度の要綱を確認してください。

省エネ効果とランニングコスト削減

高効率給湯器の導入によって、光熱費の削減やCO2排出量の抑制が期待できます。

具体的にどの程度の省エネ効果が得られるかは、使用する給湯器の種類や性能、住宅の断熱性能などによって異なります。

失敗しないための注意点

補助金申請には、必要な書類の準備や手続きに時間がかかります。

また、予算が早期に終了する可能性もあります。

そのため、計画段階から補助金制度について理解し、早めに施工業者に相談することが重要です。

まとめ

給湯省エネ2025事業は、新築住宅における高効率給湯器導入費用を軽減する効果的な補助金制度です。

補助金額は給湯器の種類や性能によって異なり、追加要件を満たすことでさらに増額される可能性があります。

申請は施工会社が代行しますが、必要な書類の準備や手続きには時間を要します。

予算が限られているため、早めの申請が推奨されます。

本記事の情報が、新築住宅における給湯器選定と補助金申請の参考になれば幸いです。