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2025/12/22 コラム

トリプルサッシなのに寒い家を暖かくする原因と対策

最新の断熱性能を誇るトリプルサッシを導入しても、なぜか家が寒いと感じている方。

それは、窓の性能だけでは解決できない、家全体の構造に原因が隠れているのかもしれません。

せっかく快適な住まいを目指して高額な窓に交換したのに、期待したほどの温かさが得られない状況は、多くの人が抱える悩みです。

今回は、トリプルサッシだけでは防ぎきれない家の寒さの根本的な原因を探り、より効果的な対策で家全体の暖かさを実現する方法について解説します。


トリプルサッシでも家が寒い原因


せっかく高断熱なトリプルサッシを採用しても、家全体が暖かくならない場合、その原因は窓そのものではなく、建物の他の部分にある可能性が考えられます。

特に、断熱材の性能や家の気密性といった、家全体の断熱性能に関わる部分に問題があると、トリプルサッシの恩恵を十分に受けられなくなってしまいます。


断熱材不足で熱が逃げている


トリプルサッシは窓ガラスからの熱の出入りを大幅に抑制しますが、壁、天井、床といった建物の構造部分の断熱性能が低い場合、そこから室内の暖かい熱が外部へ逃げてしまいます。

特に築年数の古い住宅では、当時の建築基準に基づいて施工された断熱材が現在では不十分であったり、経年劣化によって性能が低下していたりすることが少なくありません。

断熱材の種類や厚み、そして施工の丁寧さによって断熱効果は大きく左右されるため、断熱材が不足している箇所が多いと、どんなに高性能な窓を入れても、家全体が冷えやすい状態が続いてしまうのです。


窓以外の隙間から冷気が侵入している


家が寒い原因は、断熱材の不足だけでなく、建物の「隙間」から冷たい外気が侵入してくることにもあります。

窓サッシと壁の間、換気口、コンセント周り、配管の貫通部など、家の中には意図しない隙間が存在する可能性があります。

これらの隙間から冷気が入り込むと、室内の暖かい空気が逃げ出し、室温の低下を招きます。

特に、床付近や窓際にある隙間は、冷たい空気が足元から忍び寄るように感じさせる原因となり、トリプルサッシによる断熱効果を打ち消してしまうのです。

家の気密性が低いと、この隙間風の影響はより顕著になります。



トリプルサッシの効果を高め家全体の寒さを解消するには


トリプルサッシの効果を最大限に引き出し、家全体の寒さを解消するためには、窓単体の性能向上だけでなく、家全体の断熱性・気密性を高める複合的なアプローチが不可欠です。

以下に具体的な対策を解説します。


窓周りの気密処理を徹底する


トリプルサッシが設置されている窓周りの隙間を徹底的に塞ぐことは、家全体の気密性を高める上で非常に重要です。

窓サッシと壁との取り合い部分や、窓枠と内壁の間などに存在する微細な隙間は、冷気の侵入経路となり得ます。

これらの隙間をコーキング材や気密テープなどで丁寧に処理することで、冷たい外気の侵入を効果的に防ぐことができます。

専門会社に依頼し、家全体の気密測定も併せて行うことを推奨します。


内窓を追加して断熱層を増やす


既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する「内窓(二重窓)」は、手軽でありながら高い断熱効果を発揮するリフォーム方法です。

トリプルサッシの外窓に加えて内窓を設置することで、窓ガラスが合計で5枚になり、さらに窓と窓の間に空気層が生まれるため、断熱性能が飛躍的に向上します。

これにより、窓からの熱損失を最小限に抑え、室内の暖房効率を大幅に高めることが期待できます。

結露の抑制や防音効果といったメリットも享受できるため、住環境全体の快適性を向上させる有効な手段と言えるでしょう。


家全体の断熱リフォームを検討する


トリプルサッシや窓周りの対策だけでは寒さが解消されない場合、壁、天井、床といった家全体の断熱性能を見直す、大規模な断熱リフォームを検討する時期かもしれません。

既存の断熱材を高性能なものに交換したり、新たに断熱材を追加したりすることで、家全体が魔法瓶のように熱を逃がしにくくなります。

これにより、冬場の暖房効果を高めるだけでなく、夏場の冷房効果の維持にも繋がり、一年を通じて快適な室温を保つことが可能になります。

初期費用はかかりますが、長期的な省エネルギー効果や健康・快適性の向上、さらには住宅の資産価値向上といったメリットを考慮すると、非常に有効な投資と言えます。



まとめ


トリプルサッシを導入しても家が寒いという状況は、窓自体の性能だけでなく、壁や天井、床といった建物の断熱材不足や、家全体の気密性の低さが原因であることが多いのです。

これらの問題に対しては、窓周りの気密処理を徹底すること、内窓を追加して断熱層をさらに増やすこと、そして最終的には家全体の断熱リフォームを検討することが、根本的な解決策となります。

これらの対策を組み合わせることで、トリプルサッシの持つ高い断熱性能を最大限に活かし、家全体の暖かさを実感できる快適な住環境を実現することができるでしょう。