大工の息子として生まれ、幼い頃からものづくりが大好きでした。18歳の時、伝統工法の家づくりを継承する工務店で、職人としての第一歩をスタート。親方や先輩に叱られ、見守られながら、家を建てる技術や家づくりを担う責任の重さを徹底的に叩き込まれました。
その後、修行を終えた私のやりがいは、金銭的な報酬よりも、大工としての腕を更に磨き、お世話になっている方々に喜んでいただくこと。建物の精度を追求し、自ら納得いくまで完成度を高めたものが、私にとっての「いい家」でした。一方、お客様にとっての「いい家」とは、ご家族の想いや希望が実現する事だと思っていました。これからはその想いをカタチにする為に、これまで自分が培ってきた経験を生かそうと決意しました。そして、よりお客様の身近で、より心に寄り添った家づくりを目指すべく、髙澤工務店を設立いたしました。
今、私が心がけているのは、ものづくりの修業時代と同様に、お客様に喜んでいただくための努力と勉強を惜しまないこと。利益を目指すのではなく、お客様にとっての夢の実現を目的とすること。そして、お客様に「本物の家」をお届けするため、確かな技術と高い性能へのこだわりを決して譲らないこと。お客様らしく、私たちらしく、双方が調和した家づくりを、という想いを込めて、屋号を「ra・si・ku home(らしくホーム)」と命名しました。
その思いに共感し、集まった設計士や職人の仲間たちは、いずれも「ものづくり」が大好きで、そのぶん仕事に対する誇りや責任感も人一倍。プロとして細部まで手を抜かず、自分の仕事をやり抜いた家は、見た瞬間に「何かが違う」と多くの方が言ってくださいます。出来映えだけではなくそのプロセスからして、お客さまに「自慢してもらえる家」。それこそが、私たちが共に目指している家なのです。
「なぜ家を建てたいの?」「どうしてリフォームしたいの?」「どう暮らしたいの?」「この先、どうしたいの?」。
始めて会うお客さまに、私はまず、そう問いかけます。目の前のお客さまの “らしさ”を見つけるまで、しつこいくらい聞きます。そのお答えによっては、家づくりを延期するよう提案したこともあります。なぜなら、家は“ハコ”ではなく、お客さまの人生や未来を作っていく“巣”だから。絶対に失敗や損をさせたくない。必ず成功していただき、かけたお金以上の得を感じてほしいのです。
何度も話し合いを重ね、家づくりがスタートしたら、今度は疑問や不安、気になっていることがないか、ことあるごとに聞きます。そして、現場にはこまめに足を運び、こと細かに自分の目で確認します。
職人さんや業者さんいわく、私は「うるさい社長」。お客さまのパートナーであり、代理人としては、最高の褒め言葉だと思っています。
家づくりを考えている方に伝えたいのは、「本音で話せる相手を見つけてください」ということ。お客さまの話しをちゃんと聞いて、自分の言葉で伝える人。言葉を商売の駆け引きのためではなく、お客さまの心に寄り添うために使う人。そういう人と出合い、本音を言い合える関係性を築くことができれば、家づくりは必ずと言っていいほど成功するのです。
私は根っから職人気質のせいか、お話しする時も直球勝負のぶっちゃけトーク。ストレート過ぎてお客さまが戸惑われることもありますが、柔らかくフォローしてくれるのが仕事のパートナーでもある妻。インテリアのコーディネートだけでなく、打ち合わせの場を和ませたり、お客さまの気分を安らげたりする存在として、大いに頼りにしています。
もし、私たちに、私たちの家づくりに興味を持っていただけたら、まず一度、出会いのチャンスをください。そして、「本音を言い合える相手」が私であれば、お客さまと一緒に、お客さまのために全力で、「いい家」を作っていきます。その最初の一歩である出会いを、心から楽しみにしています。